山東料理は中国の山東省(黄海と渤海の間につきだした膠東半島半島に位置する。春秋時代でいう斉、魯)に発祥した料理であり、北京料理の源流ともいわれている。済南と膠東の二派が主流となっている。山東料理は白濁スープを多用する、海に囲まれていることから海鮮料理が多いなどの特徴がある。
・済南料理:黄河に面した肥沃な平原地帯である済南市が発祥の地。爆(多めの油で強めに炒める)・焼(煮込み)・炒(いため)・炸(揚げ)などの料理法を得意とする。済南料理の代表料理として「糖醋黄河鯉魚(黄河産のコイの甘酢あんかけ)」や「済南ダック」などがある。
・膠東料理:山東半島の煙台市が発祥の地。海鮮素材の味を重視した料理が多い。