・河北料理:山東省出身の調理人が中心となって調理しており、北京や天津料理もこの料理圏に入る。河北料理は3つの体系にわけられる。
①寒外宮廷料理:その昔、皇帝が避暑地である河北を訪れた際に直属のコックを引き連れて行き、その料理が民間に伝わったもの。宮廷の味付けや調理法をそのままに、野生動物や山菜を豪快に使うのが特長。
②唐山や秦皇島に伝わる京東料理:海鮮を多用し、塩味であっさりと仕上げたもの。
③内陸地方に伝わる保定料理:ロバ肉や豆腐料理が有名で、濃く下味を付けた材料を焼いたり炒めたりしたもの。
・河南料理:河南省の中心都市である開封を中心に発達した黄河で獲れる川魚を使った料理が有名。豫菜とも呼ばれる。全国各地の風味の特色を取り入れている。代表的な料理としては鯉料理、スッポン料理、サソリ料理、開封の小龍包、洛陽の宮廷料理である水分補給を目的とするスープを多用した伝統的な宴会理・水席料理などが有名。